福岡県柳川市のハリウッドワールド美容専門学校が5月下旬に開催したバーベキューで、男子学生4人の洋服や体に火が燃え移り、1人が死亡していたことが、学校などへの取材でわかった。火の勢いを強めようと、教員が消毒用アルコールを加えたことで火柱が上がり、引火したという。

 県警柳川署によると、5月24日午後1時ごろ、学校から「バーベキューの火が洋服に燃え移った」と119番通報があった。18~20歳の男子学生4人の洋服や体に引火し、病院に搬送された。今月6日昼前、18歳の男子学生1人が亡くなった。死因はやけどによる敗血症性ショックだったという。

 取材に応じた学校の古賀郁学園長によると、バーベキューは学校敷地内の広場で5月24日午後0時半ごろ始まり、学生約470人、教職員10~15人が参加した。火をおこすドラム缶を12個用意したが、そのうち一つで火が弱かったため、着火用として準備した消毒用アルコールを教員が加えたところ、火柱が上がったという。

 古賀学園長は「申し訳ありませんでは済まないです。監督不行き届きでした」と謝罪。第三者委員会をもうけて事故を検証し、保護者への説明会を開く予定だという。

 署は業務上過失致死傷の疑いで捜査している。(西田慎介)