首相、親族忘年会であいさつ認める 階段での撮影は「厳重に注意」

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 岸田文雄首相の長男で政務秘書官を務める翔太郎氏が昨年末に首相公邸で親族と「忘年会」を開き、記念撮影していた問題で、首相は26日の参院予算委員会で記念撮影を念頭に「今回の行動は不適切だった」と述べた。一方で、翔太郎氏を更迭しない考えを改めて示した。

 質問に立った立憲民主党田名部匡代氏が事実関係をただすと、首相は「年末の親族の来訪時のものであり、私も私的な居住スペースにおける食事の場に顔出しをし、あいさつもした」と認めた。居住スペースで親族と食事をともにすることは「特段問題はない」との認識を示した。

 一方、首相は「公邸内には迎賓機能、執務機能を有する公的スペースがある。その点において行動は不適切だった」と述べた。翔太郎氏と親族らが集合写真を撮ったとされる赤いじゅうたんが敷かれた階段などは公的スペースで、そこでの行動は問題があるとの認識で、「厳重に注意した」と語った。

 田名部氏は「公私混同も甚だ…

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    岩尾真宏
    (朝日新聞名古屋報道センター長代理)
    2023年5月26日16時3分 投稿
    【視点】

    どういう意図をもって、岸田首相が首相公邸内の「私的な居住スペース」の存在を強調されたのかは分かりませんが、「行動は不適切だった」のひとことに尽きるはずです。赤いじゅうたんが敷かれた階段は公的スペースかどうかが問題になったわけではなく、行動そ

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