公邸忘年会「岸田一族のための空間か」 原武史さんが問う世襲の弊害
福岡龍一郎
岸田文雄首相の長男で政務秘書官の翔太郎氏や親族らが昨年末、首相公邸で「忘年会」をしていたと文春オンラインが報じました。日本政治思想史が専門の原武史・放送大教授は、問題の背景に世襲政治があると言います。
「権力の私物化に驚き」
――松野博一官房長官は25日の記者会見で、「忘年会」について、「報道にあるような行為は適切さを欠くものだ」と述べ、事実関係を認めました。
本当にあり得ない話で、驚いた。私邸であるならば何をやっても自由だが、場所が公邸だ。
昨年の組閣の際にも大臣らの集合写真が撮られた公的な空間が、岸田一族の私的な空間になってしまった。いわば権力の私物化が、現代の日本社会で公然と行われていたことは驚き以外の何ものでもない。
岸田首相のコントロールは
――なぜこのような問題が起きたのでしょう。
文春オンラインの記事中の集…
- 【視点】
「異次元のドラ息子」というキャッチフレーズが浮かびました。
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首相公邸はこんなところです(官邸サイトより)。https://www.kantei.go.jp/jp/guide/guide04.html 首相官邸の隣にあり、2002年まではこちらが首相が毎日仕事をしていた官邸でした。その頃に駆け出し
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