「銀河鉄道の夜」再注目 賢治没後90年、映画公開で御朱印も人気に

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三浦英之
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 今年は、宮沢賢治の没後90年にあたる。賢治の生涯を父親の視点で描いた映画「銀河鉄道の父」が劇場公開されたことなどを受け、故郷の岩手県花巻市では、長編作品「銀河鉄道の夜」の人気が再沸騰している。市内の神社では、銀河鉄道をモチーフとした切り絵の御朱印が大人気に。同じく同市にある宮沢賢治記念館では現存する同作品の直筆草稿などが公開され、多くの賢治ファンが詰めかけている。

 「普段は静かな田舎の神社に、銀河鉄道の御朱印を求めてこんなに人がやってくるなんて……」

 花巻市の鏑(かぶら)八幡神社の一ノ倉良祐宮司(44)は、戸惑いながらも、うれしそうに話す。

 切り絵の御朱印は年々人気が高まっている。神社の近くには「銀河鉄道」の始発駅のモデルとされるJR土沢駅があるため、「銀河鉄道の夜」を題材にした切り絵の御朱印を思いついた。

「『銀河鉄道』の人気は想像以上」

 星空を駆け抜ける銀河鉄道や…

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