ピンク色の「恋山形駅」お色直し 来月10周年イベント

大久保直樹
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 駅全体がピンク色で彩られ、「恋がかなう駅」として人気を集める智頭急行の恋山形駅(鳥取県智頭町)で20日、地域住民のボランティアたちがピンク色のフェンスを塗り直した。駅がピンク色に彩られてから丸10年を祝う来月10日の記念イベントに向け、お色直ししようと企画した。

 駅名は1994年の智頭急行の開業時、山形地区に人を呼ぶ「来い」と「恋」をかけて命名され、2013年6月に駅舎がピンクに塗り替えられた。その後も「恋がかなう鐘」や「恋ポスト」など、恋愛成就に関連した整備を続けてきた。

 この日、地域住民ら約20人が参加。駅の観光に訪れた旅行客も急きょ加わり、線路沿いのフェンスを塗料で塗り直した。地元の大内区長の大森芳久さん(62)は「鉄道の利用促進にもつながってくれたらうれしい」と笑顔で話した。

 イベントまでに駅舎やポストなども塗り直す予定。同社の西尾浩一総務部長は「地元のみなさんに駅を愛して頂けた。次の10年、20年を迎えられるようこれからも安全に列車を走らせたい」と話した。

 イベントは10日午前10時から午後3時まで駅周辺であり、和太鼓や伝統芸能の麒麟(きりん)獅子舞、ダンスの披露など多彩な催しがあるほか、地元有志による茶店やスイーツなどの飲食ブースも登場する。「ママ鉄」として活躍する豊岡真澄さんも参加する(豊岡さんが同乗するイベント列車の受け付けは終了)。(大久保直樹)

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