教授時代の学生の評価は「最低」 日銀総裁が語った「伝える難しさ」

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土居新平
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 日本銀行植田和男総裁が19日、東京都内で講演し、総裁就任前に教授を務めていた共立女子大(東京都)で、学生からの評価が「最低」だったと明かした。そのうえで、複雑さを増している日銀の金融政策や経済環境を念頭に、「それぐらい分かりやすく伝えることは難しい」と語った。

 植田氏は日本を代表する金融政策の研究者。東京大学理学部を卒業後、米マサチューセッツ工科大(MIT)で学び、世界的な経済学者スタンレー・フィッシャー氏の指導を受けた。東大経済学部教授や日銀の審議委員を経て、2017年から今春まで共立女子大の教授を務めた後、日銀にとって10年ぶりの新総裁になった。

 19日の講演で植田氏は、共立女子大での自分の講義に対する学生の評価を紹介した。「ダラダラ話しているばかりで何も分からない」という声のほか、「授業料を返してほしい」といった厳しいものもあったという。

 植田氏は低い評価を受けた翌…

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