誰もが生きやすい社会へ 盛岡でレインボーマーチ、過去最多の参加

伊藤恵里奈

 【岩手】多様な生き方を尊重する社会を目指して、性的少数者の当事者や市民が歩く「いわてレインボーマーチ」が14日に盛岡市で行われた。東北各地や東京から約170人が参加して、誰もが生きやすい社会の実現を訴えながら、市中心部を歩いた。沿道の人たちからは温かい声援が送られた。

 いわてレインボーマーチは2018年に始まった。当事者らの粘り強い働きかけなどから、盛岡市は今年5月、性的少数者のカップルなどを公的に認めるパートナーシップ制度を導入。それを記念して13日から2日にわたって開かれた各イベントのフィナーレとなるマーチの参加者は、過去最多となった。

 宮城県石巻市出身で、東京の一橋大学大学院で学ぶ内田賢さん(23)は、「東京と比べてアットホームで温かく、お互いに支え合っていると感じた」と話した。いわてレインボーマーチの共同代表のRitsuさんは「1人で悩んでいる人も仲間が近くにいると思ってもらえたらうれしい。これからも声を上げ続け、連帯したい」とスピーチした。(伊藤恵里奈)…

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男女格差が主要先進国で最下位の日本。この社会で生きにくさを感じているのは、女性だけではありません。性別に関係なく平等に機会があり、だれもが「ありのままの自分」で生きられる社会をめざして。ジェンダー〈社会的・文化的に作られた性差〉について、一緒に考えませんか。[もっと見る]