ゼレンスキー大統領がローマ教皇と面会、和平に向け教皇庁の関与も

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パリ=宋光祐 ベルリン=寺西和男
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 ウクライナゼレンスキー大統領は14日、ベルリンとパリを訪問し、ショルツ独首相、マクロン仏大統領と相次いで会談した。前日にはイタリアの首都ローマでメローニ首相とも会談。侵攻を続けるロシアへの反転攻勢に向けて欧州各国を歴訪し、あらためて軍事支援を求めた。

 ドイツ政府はゼレンスキー氏の訪問に先立つ13日、27億ユーロ(約4千億円)相当の軍事支援を発表。ドイツ製の旧式戦車「レオパルト1」30両、戦闘車両「マルダー」20両、200機以上の偵察用ドローンなどの供与を決めた。AFP通信によると、ゼレンスキー氏はドイツをロシアとの戦いにおける「真の友人」と呼び、会談で協力関係について協議したという。

 ゼレンスキー氏は5月3日にフィンランド北欧諸国の首脳とも会談している。14日のショルツ氏との会談後の記者会見では、反転攻勢に十分な装備がそろったかどうかを尋ねられ、「あと数回の訪問で十分になる」と回答。同日夜にはパリでマクロン氏と夕食をともにしながら、緊急で必要な兵器や人道支援について話し合った。

ハンガリーからの帰国便で

 13日のイタリア訪問の際に…

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    大川千寿
    (神奈川大学法学部教授)
    2023年5月15日10時57分 投稿
    【視点】

    教皇フランシスコは、これまでウクライナの平和を追求し、発言し続けてきました。昨年12月8日の聖母マリアの祭日には、ローマのスペイン広場で、ウクライナの人々の苦しみに言及しながら、人々の前でしばし体を震わせて涙を流したほどです。全世界に広がる

    …続きを読む
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