空港施設社の独立検証委、きょう午後会見へ 国交省OB人事介入問題
国土交通省のOBが東証プライム上場の「空港施設」(東京都)の幹部ポストを要求していた問題で、同社は、28日午後2時半から検証委員会(委員長・八田進二青山学院大名誉教授)による記者会見を開くと発表した。一連の問題を調査していた外部有識者による検証委のメンバーが、検証結果を説明する。
同社の人事をめぐっては、元国交事務次官で東京地下鉄(東京メトロ)会長の本田勝氏(70)が昨年12月、同社を訪れ、首脳に対し、国交省OBで副社長だった山口勝弘氏(64)=4月3日付で辞任=を社長にするよう求めていた。
前年の5月には、当時取締役だった山口氏が役員人事を話し合う会議で、国交省側の意向だとして副社長ポストを自ら求め、その後に就任していた。その際、山口氏は、国交省が同社事業への許認可権を持つことに言及していた。
同社は、問題発覚を受け、過去の幹部人事について「問題がある可能性が確認された」として今年4月10日に独立検証委員会を設置。弁護士ら有識者が調査していた。