「観光客の半分が中国人」今は昔に もがくパラオ、視線は日本へ

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コロール=牧野愛博

 世界遺産のロックアイランドなど有数のダイビングスポットがある南洋諸島のパラオ。主要産業である観光は新型コロナウイルスや中国からの観光客の減少で大きなダメージを受けており、ウィップス大統領は日本からの観光客や投資への期待を語った。

 パラオも2020年以降、コロナのために窮屈な生活を強いられてきた。日本の厚生労働省の資料によると、今年2月末現在、パラオではのべ約6千人が感染し、9人が亡くなった。

 パラオの最大の民間産業は観光で、政府が22年に発表した経済財政資料によれば、10年度に約8万1千人だったパラオへの入国者は、15年度には約16万9千人まで増え、その半数は中国人だった。

放置されたホテルやレストランがあちこちに

 観光客の急激な増加による国…

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この記事を書いた人
牧野愛博
専門記者|外交担当
専門・関心分野
外交、安全保障、朝鮮半島