市議選で女性が2割超、4市区町は女性が過半数 議論は活性化するか

有料記事これでいいのか?ニッポンの議会

二階堂友紀 林将生 三浦宏 斎藤茂洋 松田果穂
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 統一地方選の後半戦では、まだまだ少ないとはいえ、各地で女性が躍進した。市長選では過去最多となる7人が当選し、市議選では当選者の女性比率が初めて2割を超えた。千葉県白井市兵庫県宝塚市東京都杉並区埼玉県三芳町の4市区町では、女性の当選者が半数を超えた。

 市長選には88人が立候補し、無投票当選の2人を含め、前回より1人多い7人の女性市長が誕生した。埼玉県行田(ぎょうだ)市では元参院議員の行田(こうだ)邦子氏(57)、東京都東大和市では元市議の和地仁美氏(52)、兵庫県明石市では元市議の丸谷聡子氏(59)が初当選した。

 市議選では無投票当選39人を含む女性1457人が当選し、当選者全体の6635人に占める女性比率は22・0%。前回の18・4%を上回って過去最高となり、初めて2割を超えた。今回統一選のあった市議会の女性比率は、最高が千葉県白井市の55・6%。次いで兵庫県宝塚市の53・8%、愛知県日進市と東京都武蔵野市の50・0%だった。

 町村長選では当選者125人のうち、女性はわずか2人だった。町村議選では無投票当選の170人を含む女性632人が当選し、当選者全体の4101人に占める女性比率は15・4%。前回の12・3%を上回って過去最高となったが、依然として1割台にとどまる。

 そんななか、埼玉県三芳町議会は女性比率が53・3%に達した。大阪府忠岡町長野県朝日村(無投票)、奈良県三郷町の3町村ではいずれも50・0%となった。

 また、東京の区議選では、昨年の改選で女性区長が誕生した杉並区(定数48)で女性25人が当選し、女性比率が52・1%となった。

 朝日新聞は今回の統一地方選を前に、全国1788の地方議会にアンケートを実施した(今年1月1日現在)。その結果、地方議会の女性比率は50・0%が最高で、東京都清瀬市(議員数20)、大阪府島本町(14)と豊能町(12)、兵庫県小野市(14)の4市町あった。(二階堂友紀、林将生)

市誕生以来初めて過半数となった兵庫県宝塚市

 今回の統一地方選で、女性比…

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