ChatGPTだから聞けた「我が子が生きる意味」LINEで身近に

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村井七緒子

 AI(人工知能)が対話形式で質問に答える「ChatGPT(チャットGPT)」を気軽に利用できるサービスが広がっている。LINEでチャットGPTと対話できる「AIチャットくん」は開始1カ月で利用者が100万人を超えた。偽情報やプライバシーへの懸念が指摘されるなか、最先端のAIは人々の暮らしに急速に浸透しようとしている。

 「AIチャットくん」はアプリケーション開発のベンチャー企業picon(東京)が3月2日に始めた。LINEで「友だち追加」するだけで利用でき、メッセージを送るとチャットGPTからの返信が届く。1日5回まで無料で送信でき、月980円払うと無制限に使える。

 開始6日で30万人が利用し、4月3日に100万人を突破。19日現在、130万人が友だち登録している。やりとりしたメッセージの総数は3千万回を超えた。piconのエンジニア、渋谷幸人さんは利用者が急拡大した要因について、「チャットGPTへの期待と認知度が高まる一方で、実際に使う人はまだ少ない。試してみたいというニーズの高まりに応えられた」とみる。

 開発のきっかけは、自ら感じていた「使いにくさ」にあった。

 渋谷さんは仕事で日常的にチ…

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この記事を書いた人
村井七緒子
経済部|AI・デジタルプラットフォーム担当
専門・関心分野
AI、デジタル政策、人権