10兆円の大学ファンド、東大や早稲田大など10校応募 審査開始へ

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嘉幡久敬
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 世界トップレベルの研究力をめざす大学を作る「国際卓越研究大学」の初めての公募に、東京大や早稲田大など10大学が応募した。文部科学省が4日発表した。今後、半年ほどかけて数校程度に絞り込み、政府が出資した10兆円規模の大学ファンドの運用益をもとに、1校あたり年に数百億円の支援をする。必要に応じて規制緩和も想定し、大学運営のあり方を根本的に変革するのが政府の狙いだ。

 この制度は、世界と戦える研究力を実現し、世界から優秀な人材を集められる大学をめざすもの。設備や待遇、サポート態勢などの面での手厚い研究環境や、若手研究者の育成環境を整備したりする。研究力低下が続く日本の大学のてこ入れ策として昨年関連法が施行され、基本計画に基づいて12月に公募開始、今年3月末に締め切った。

 申請した10大学は、北海道大を除く旧6帝大で東北大、東京大、名古屋大、京都大、大阪大、九州大のほか、東京工業大と東京医科歯科大が統合して誕生する「東京科学大」、筑波大の国立大学、早稲田大、東京理科大の両私立大も申請した。

 文科省は、審査にあたる「ア…

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