クラシックCD専門誌「レコード芸術」休刊へ 存続求め署名活動も
編集委員・吉田純子
クラシックCDの専門誌「レコード芸術」が、6月20日発行の7月号を最後に休刊となる。発行元の音楽之友社が3日、発表した。
創刊は1952年3月で、公称部数は現在10万部。63年から毎年末、日本のクラシック分野の優れた新譜を顕彰する「レコード・アカデミー賞」も主催している。近年の音楽媒体や雑誌を取り巻く環境の変化や、用紙などの原材料費の高騰といった複合的な理由で休刊を決めたという。
突然の発表に、音楽関係者の間には困惑が広がっている。一部の筆者を中心に、存続を求める署名活動も始まった。同誌に執筆する音楽評論家の長木誠司さんは「『レコ芸』は、レコードを中心に発展してきた20世紀の音楽文化の根っこを支え続けた雑誌。もしなくなれば、日本のクラシック音楽文化の重要な核のひとつが確実に壊れる。影響は深刻」と話している…
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