イスラエル国内で深刻な対立を生んでいるネタニヤフ政権の司法「改革」案をめぐり、ネタニヤフ首相は27日、推進を一時中断する、と発表した。政権案については、司法の力を弱め、「民主主義の危機」をもたらすとの批判が広がっていた。

 ネタニヤフ氏は27日夜、臨時のテレビ演説で「国内の分裂は望んでいないし、内戦になることもあってはならない」と述べた。「対話の時間」が必要だとして、4月後半に始まる次の国会に議論の場を持ち越すことを明らかにした。

 ただ、「改革」の必要性を改めて強調し、より「幅広い合意」を得ることをめざしていく姿勢を示した。

 政権案には、裁判官を選ぶ委員…

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