消防車と救急車各1台がウクライナで第2の人生 埼玉県川口市が寄贈
仙道洸
埼玉県川口市は27日、ロシアから軍事侵攻されているウクライナに、廃車する予定だった消防車と救急車を1台ずつ贈った。在日ウクライナ大使館職員らが出席した寄贈式がこの日、あった。
消防総務課によると、市では、消防車は16年、救急車は8年使うと原則、廃車にする。2台は期限が迫っているが、放水やサイレンの機能などに問題はないため、市内にある鳩ケ谷ロータリークラブが市に、外部に引き渡して再利用することを提案。ウクライナでは消防車や救急車が不足しているといい、「一番役に立つのでは」と決めた。
今後、海運でポーランドを経由して現地に送られる。輸送費用約100万円は鳩ケ谷と川口東の両ロータリークラブが出す。現地で運転席を左に移すなど改良し、砲撃によりけがをした市民の搬送や、火災の消火などに使われる。奥ノ木信夫市長は「2台の車両が、ウクライナ国内で多くの方々の命と財産を守ってくれることを期待している」と話した。
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