遺族「4人を返して」 郡山4人死亡事故、被告に禁錮3年6カ月求刑

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滝口信之
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 福島県郡山市の市道交差点で軽乗用車の家族4人を死亡させたとして、自動車運転死傷処罰法違反(過失運転致死)に問われた福島市泉の会社員高橋俊被告(25)の初公判が16日、福島地裁郡山支部(小野寺健太裁判官)であった。検察側は論告で「前方左右を注視し、車両の有無や安全を確認して進行するのは、運転手として基本的な注意義務であり、過失の程度は著しい」などとして禁錮3年6カ月を求刑した。

 起訴状などによると、高橋被告は1月2日午後8時10分ごろ、郡山市大平町の市道を時速約60キロで走行した際、前方注意を怠り、交差点で軽乗用車と出合い頭に衝突。軽乗用車に乗っていた近くの会社員橋本貢さん(当時41)、妻の美和さん(同39)、長男の啓吾さん(同20)、長女の華奈さん(同16)の一家4人を死亡させたとされる。市道は軽乗用車が優先道路だった。

 記事の後半では、遺族が法廷で語った生前の4人の様子や、今の思いを紹介しています。

 検察側は冒頭陳述で、高橋被告は現場の約80メートル手前で交差点を認識できるはずなのに、前方不注意のため気付いたのは約30メートル手前だったと指摘。22・3メートル手前で軽乗用車に気付き、ブレーキを掛けたが、間に合わなかったと主張した。

 高橋被告は被告人質問で「勝…

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