サウジ・イラン合意、イスラエルの戦略に打撃 「外交の失敗」批判も
エルサレム=高久潤
中東の地域大国であるサウジアラビアとイランが外交関係の正常化で合意したことをめぐり、イランと敵対するイスラエルで、「外交の失敗」だと政府を批判する声が出ている。アラブ諸国との関係改善を進め、イランを孤立させる外交戦略への大きな打撃につながりかねないからだ。
イスラエルにとって、自国の存在を認めないイランは安全保障上の最も大きな脅威だ。昨年12月に成立したネタニヤフ政権は、イランの核兵器保有の阻止を政権の優先課題に掲げ、イランとの核合意復活を模索する米国を弱腰だと非難してきた。イランの軍事関係者の不審死にイスラエルが関与した可能性が報道されるなど、長らく「影の戦争」とも呼ばれる対立関係にある。
「完全な失敗だ」。合意が報じられた10日夜、最大野党のラピド前首相は、外交上のミスだとネタニヤフ政権を批判。ベネット元首相も「国際的な活動を軽視したからだ」と非難した。
歴代最右翼と評されるネタニ…