首都圏初、英名門私立校の日本校が開校へ 英議会模した討論場も

編集委員・石合力
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 英国式の中高一貫校ラグビースクール・ジャパン(RSJ)が今秋の開校に向けて準備を進めている。統一の試験日を設けず、個別に適性を見極める英国流の入試を始めている。現地説明会には英国式の教育に関心を持つ駐在員や日本人の親子らが集まった。

 千葉県柏市に今秋開校する英国式の中高一貫校ラグビースクール・ジャパン(RSJ)。英イングランド中部にある寮制(一部通学)、共学の名門私立校(パブリックスクール)ラグビー校が設立する。

 ちょうど200年前、同校の生徒が校庭でフットボールを手に抱えて走ったことがスポーツのラグビーの由来になっている。

 「ルールを破れ」を校訓にスポーツ、学業、文化など全人格的な教育を掲げる。海外展開はタイ校に続き2校目となる。

 都心の秋葉原駅から、つくばエクスプレスで最寄りの柏の葉キャンパス駅まで最速で約30分。千葉大学が提供した千葉県柏市の敷地で9月の開校に向けて建設が進む。駅から学校までは徒歩で数分だ。日本での英パブリックスクールとしては昨年開校した「ハロウインターナショナルスクール安比ジャパン」(岩手県八幡平市)に続く。首都圏では初めての開校となる。

 駅前のホテル会議場施設で2月中旬に開かれた説明会には英国式の教育に関心を持つ駐在員や日本人の親子らが集まった。

 映画ハリー・ポッター」の撮影にも使われた英ラグビー校のれんが造りの校舎、校庭の写真やRSJの施設完成予想図などを見せながら、トニー・ダービー初代校長が英国式教育の魅力を紹介した。

 本校で14年教えた経験を持つダービー校長は「本校と同じレベルの教育をしたい。本校とのつながりも非常に強いものになる」と話した。RSJの卒業生は、1567年開校の本校同窓会の会員として扱われるという。

 日英を行き来する駐在員の来日や英国への帰国に伴って、その子どもが本校とRSJ間で転校するようなケースについても「原則として柔軟に認めることになるだろう」と話す。(編集委員・石合力

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