米政府、韓国大統領の国賓訪問を発表 徴用工問題の「解決策」を歓迎

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清宮涼=ワシントン 編集委員・佐藤武嗣
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 日韓両政府が6日、元徴用工をめぐる訴訟について政治決着に動いたことに対し、日韓それぞれと同盟を結ぶ米国は強い賛意を示した。ブリンケン米国務長官は6日、訪米した韓国大統領府の金聖翰(キムソンハン)・国家安保室長と会談。歓迎の意思を伝えたとみられる。ホワイトハウスは7日、韓国の尹錫悦(ユンソンニョル)大統領を4月26日に国賓待遇で迎え、公式晩餐(ばんさん)会を開くことを発表した。

 バイデン米政権は、核・ミサイル開発を続ける北朝鮮や台頭する中国に対抗するため、日米韓3カ国の連携を重視する。そのためには日韓二国間の協力も不可欠だとみて、両政府に対し、関係改善を再三にわたり求めてきた。徴用工問題の「解決策」の提示はこうした米側の意向にも沿うものだ。

 米国務省のプライス報道官は6日の会見で、「歴史的な発表を歓迎する」とした上で、「この一歩に基づき、韓国と日本に、二国間関係を引き続き前進させるよう促したい」と述べ、協力を続けるよう求めた。

 米韓は、尹氏の訪米に向けた…

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この記事を書いた人
清宮涼
アメリカ総局
専門・関心分野
外交、安全保障、国際政治