電車から見える「植物園」 雨デモ風デモ快適、温室育ちの都会の森
まだまだ勝手に関西遺産
高層ビルが立ち並ぶ大阪・江坂。電車の車窓から「植物園」が見えた。こんなところに、あったっけ? 訪ねてみると、そこは……。
モミジに夏ミカン 生い茂る2500本
え? ここ、植物園じゃないんですかあ――。
商業施設や飲食店が集まった、大阪府吹田市の「江坂」。高層ビル街を通り抜けていく電車の車窓から、よく見える。
全面ガラス張りの中、四方八方に、にょきにょきと生い茂っている木々が。夜は、ライトアップされ、浮かび上がる緑が幻想的。朝と夜とで、全く違う顔を見せる不思議な空間だ。
大阪メトロ御堂筋線・江坂駅の1、2番出口と連絡通路でつながっている。
「大同生命ビル」とある。
大同生命? 保険会社の?
自動ドアが開き、入った瞬間、ほんのりと土の香りを感じる。1階と2階が吹き抜けで、その高さは約17メートル。シイの木など3メートルを超す高木や、モミジや夏ミカン、ツツジなど約2500本が植えられている。
「僕も、ずっと植物園だと思っていたんですよ」。大同生命不動産部の畑中孝博さん(57)は言う。
大学浪人時代、予備校に通う電車の中、車窓から見える「植物園」に癒やされていた。就職活動で面接に来た時、初めて保険会社のオフィスビルだと知ったという。
昼時ともなれば、お弁当を持った会社員がやって来る。近くで働く女性(35)も常連さん。雨の日も暑い日も快適で、「緑を感じたくて来ます。ずっといると、ビルの中にいることを忘れちゃう」と笑う。
森のあるビル 誕生は半世紀も前
でも、なぜ、わざわざ、ビルの中にたくさんの木々を植えたのか。
その記録は、半世紀も前、ビ…
【春トクキャンペーン】有料記事読み放題!スタンダードコースが今なら2カ月間月額100円!詳しくはこちら