昭和三陸津波から90年 被害大きかった宮古・田老で追悼の灯籠
西晃奈
岩手県内を中心に3千人を超す犠牲者が出た1933年の昭和三陸津波から90年となる3日、911人が犠牲になった同県宮古市田老地区で追悼式が開かれた。
地元のNPO法人「津波太郎」が主催し、山本正徳市長や高校生を含む住民ら約20人が参加した。
日が暮れると、牛乳パックで作った灯籠(とうろう)約200個を防潮堤の上に並べ、「90年」と形作ってあかりをともし、黙禱(もくとう)をささげた。
企画した大棒秀一さん(71)の母は、生後4カ月で昭和三陸津波に遭った。津波で母の兄と祖父が亡くなったことを伝えられてきたという。午前2時半の真夜中に起こったことなど、「学ぶべき教訓がある。これから犠牲者を出さないように、被害の大きかった田老から発信し、忘れないようにしないといけない」と話した。(西晃奈)
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