「最後の100万人世代。若者に投資を」大臣に私が伝えたことと真意

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聞き手・久永隆一
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 今すぐ若者に投資してください。最後の100万人世代ですから――。少子化対策を話し合う政府の会合で2月、有識者として出席した認定NPO法人キッズドア理事長の渡辺由美子さんは、大臣や官僚ら大勢の前で異色にも思えるプレゼンをしました。そこに込めた思いや今後の対策のあり方について聞きました。

 ――子どもの学習支援をする渡辺さんのプレゼンで一つ印象的だったのは、「今の若者が年間100万人以上生まれていた最後の世代だ」という視点です。

 「日本では第3次ベビーブームは幻に終わりました。それでも今年(2023年)、8歳になる15年生まれの子どもまでは年間100万人が生まれた世代なんです。最後のボリュームゾーンです。そこから下の年齢ではガタッと急速に減っています」

 「まだ100万人いる年代の出生率を上げなければ大変なことになる。80万人に減ってからいくら出生率をあげても母数が違うわけですからね。今から20年くらいの間に進学や結婚、出産の時期を迎える子どもたち、若者へ集中投資するくらいじゃないといけないですよ」

「今、産みたくても産めない」層

 ――それで「今の高校生や大…

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