いま見ごろ 向島百花園で「梅まつり」

抜井規泰
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 向島百花園(東京都墨田区東向島3丁目)で梅が見頃を迎え、3月5日まで恒例の「梅まつり」が開かれている。江戸時代から梅の名所で知られる同園。25品種、75本の梅が咲き誇り、園内に甘酸っぱい香りを漂わせている。

 園の誕生は江戸時代後期にさかのぼる。骨董(こっとう)商の佐原鞠塢(きくう)が四季の草花を楽しむ花園として造園させた。当時は約360本の梅が植えられていたといい、現在の江東区亀戸の「亀戸梅屋敷」と並ぶ梅の名所として「新梅屋敷」と呼ばれ、江戸っ子に愛された。

 入り口で、梅の品種や特徴、園内のどこに植えられているかなどが記された「梅地図」が配られる。訪れた人たちは地図を頼りに写真を撮ったり花の香りをかいだりしていた。

 26日は午後1時からと同3時からの2度、園内の広場で、佐原鞠塢の出身地・仙台発祥の「すずめ踊り」が披露される。

 入園料は一般150円。小学生以下と、都内に在住か在学の中学生は無料。問い合わせは同園(03・3611・8705)へ。(抜井規泰)

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