東京23区に80代の区長が4人 要職歴任後の「花道」で高齢多い?

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森下香枝
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 春の統一地方選では、東京都内23区のうち12区の区長選が予定されている。区長の特徴の一つが平均年齢の高さだ。北区長選では、全国の現職市区長で最高齢の花川与惣太氏(87)が立候補表明し、注目されている。なぜベテラン区長が多いのか?

 区長の平均年齢は64・59歳(9日に死去した豊島区の高野之夫氏を除く)。例えば国会議員の平均は衆院、参院とも約57歳、都道府県知事の平均は約61歳でともに区長の方が高い。また、東京都市長会によると、多摩地域26市長は平均63・96歳で、立川市の清水庄平氏(77)が最高齢だ。

 現職区長は、75歳以上が6人おり、北区の花川氏に加えて、荒川区の西川太一郎氏(80)、台東区の服部征夫氏(80)、大田区の松原忠義氏(80)の計4人が80代。区長の半数にあたる11人が65歳以上だ。

なぜ高齢区長が多いのでしょうか。都職員OBでもある識者にたずねました。また、現職区長を年齢順に紹介しています。

 一方、最年少は千代田区の樋口高顕氏(40)。40代はほかに、いずれも昨年当選した品川区の森沢恭子氏(44)、杉並区の岸本聡子氏(48)がおり、50代は5人いる。

 75歳以上の区長6人をみる…

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この記事を書いた人
森下香枝
編集委員|ここからTIMES編集長
専門・関心分野
終活、中高年のセカンドライフ、事件など
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    山下剛
    (朝日新聞横浜総局次長=医療的ケア児)
    2023年2月22日11時0分 投稿
    【視点】

    記事では「高齢」に注目していますが、「男性」が多いのも区長の特徴です。「高齢」+「男性」が圧倒的に多い区長の世界ですが、最近では変化の兆しもみえてきました。 前回2019年統一地方選の段階では、女性区長は、足立区の近藤弥生さんだけでしたが

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    前田直人
    (朝日新聞デジタル事業担当補佐)
    2023年2月22日12時36分 投稿
    【視点】

    東京都内の区長選は投票率が低くなりがちで、だいたい3人に1人が投票に行くかどうかというレベル。その中で力のあるムラ社会のようなものができて、強固な秩序を形成していきます。そして、そうしてできた岩盤は簡単には揺らぎません。現職区長が落選するこ

    …続きを読む