五大湖上空で飛行物体を撃墜 米軍による撃墜、今月だけで4件目

ワシントン=合田禄
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 米国防総省は12日、米国とカナダの国境付近にある五大湖の一つ、ヒューロン湖の上空で飛行物体を撃墜したと発表した。北米の上空で飛行物体が撃墜されるのは3日連続。今月4日に米本土を横断した末に撃墜された中国の気球を含め、今月だけで4件目の撃墜となった。

 国防総省のライダー報道官の声明によると、12日午後2時42分、F16戦闘機が短距離空対空ミサイル発射して撃墜した。物体は上空2万フィート(約6千メートル)を飛んでいたという。

 12日朝に飛行物体を見つけ、追跡していた。飛行経路とデータに基づくと、この物体が国防総省の機密施設近くを飛行していた可能性があるという。

 物理的な軍事的脅威はないが、周辺の安全な飛行に危険があったり、潜在的な監視能力による脅威があったりすると評価しているとした。今後、この物体を回収して詳しく調べる。

 10日にはカナダ国境に近い米アラスカ州上空で、米軍機が飛行物体を撃墜。中国の気球に比べて小さく、円柱状で浮遊していたとの情報も報じられている。11日にも米国とカナダの首脳が協議した後に、米軍機がカナダ北西部上空の高高度で確認された飛行物体を撃墜していた。

 11日までの3件では、撃墜に米国のF22戦闘機が使用された。(ワシントン=合田禄)

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