西武・後藤社長退任へ、後任は西山氏 06年のHD化以来では初

松本真弥
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 西武ホールディングス(HD)は9日、後藤高志社長(73)が4月1日付で代表権のある会長に就き、西山隆一郎取締役(58)を社長に昇格させる人事を発表した。交代は2006年のHD化以来初。後藤氏は最高経営責任者(CEO)も兼務、新体制でコロナ禍からの回復を加速させる。

 後藤氏は、旧第一勧業銀行(現・みずほフィナンシャルグループ)出身。西武鉄道有価証券報告書の虚偽記載で上場廃止になったことを受け、05年に送り込まれた。06年に西武HDの社長に就き、13年には米投資ファンドサーベラスによる株式公開買い付け(TOB)に反対し、経営の主導権を守った。

 西山氏も同行出身。21年に経営企画本部長に就き、プリンスホテルなどの売却計画をまとめ、立て直しの中核を担った。

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この記事を書いた人
松本真弥
経済部|エネルギー・金融担当
専門・関心分野
九州経済、運輸、SAF