大間産マグロの漁獲量を未報告 容疑で水産会社長2人を逮捕 青森

[PR]

 青森県の大間産クロマグロの漁獲量の一部を県に報告しなかったとして、県警は7日、同県大間町内にある水産会社2社の社長の男2人を、漁業法違反の疑いで逮捕し、発表した。

 逮捕されたのは、水産会社「魚忠」社長の新田忠明容疑者(47)と、「最北水産」社長の佐々木一美容疑者(61)。2人とも容疑を認めているという。

 県警によると、両容疑者は町内の漁師らと共謀し、2021年7~9月、青森県沖などで釣ったクロマグロ計約18トンについて、県に報告しなかった疑いがある。

 クロマグロは資源回復を目的に、水産庁が都道府県ごとに漁獲枠を割り当てており、青森県内の漁協は県に対し、漁獲量を報告するよう漁業法で求められている。

 2人は大間漁協を通さずに漁師からクロマグロを買い取り、県外の水産卸売会社に売却したとみられる。21年度に新田容疑者は約4800万円以上、佐々木容疑者は約4200万円以上の収益を得ていた。2人が売却したクロマグロは、回転ずし会社やインターネット販売で流通していたという。

 県警はこのほかにも21年度だけで、報告がなかった漁獲量が約98トンあるとみており、関係した漁師ら22人も同容疑で捜査している。

有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。

【春トクキャンペーン】有料記事読み放題!スタンダードコースが今なら2カ月間月額100円!詳しくはこちら