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　尾辻秀久参院議長は30日、アラブ首長国連邦（UAE）に滞在したまま国会欠席を続けるNHK党のガーシー（本名・東谷義和）参院議員に対し、国会法の規定に基づき、出席を求める「招状」という書面を出した。7日以内に出席しない場合、懲罰委員会で除名などの処分が検討される。

　参院事務局によると、招状の発出は、1949年の国会で欠席を続けた4人に出して以来、74年ぶり。衆院に前例はなく、衆参両院を通じて2例目。この4人はその後、欠席理由などを記した届け出を出して許可されたため、懲罰委は開かれなかった。

　ガーシー氏は昨年7月の参院選比例区で初当選して以来、海外渡航届を参院に3度も不許可とされながら帰国せず、1度も国会に出席していない。

　30日に文書を受け取った同党の浜田聡参院議員は「7日以内に帰ってくることはないだろう。懲罰委開催は想定の範囲内だ」と記者団に述べた。（笹川翔平）