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　衆院予算委員会が30日開かれました。防衛力強化のための増税や「異次元の少子化対策」について、岸田文雄首相は何を語ったのか。論戦を追いました。

17:00

午後の質疑も終了

　衆院予算委員会の午後の質疑が終わった。

16:20

首相の長男秘書官、買い物の動機は?

　立憲民主党の山井和則衆院議員は、岸田文雄首相の長男で、政務秘書官を務める翔太郎氏が首相の欧米歴訪時に公用車で観光や買い物をしていたとする週刊誌報道についてただした。

　山井氏は、翔太郎秘書官が英国のバッキンガム宮殿や観光名所の時計塔「ビッグベン」、高級百貨店「ハロッズ」を訪れたかどうか質問。答弁に立った外務省の中込正志・欧州局長は「総理随行者の訪問先については従来公表していない」として明らかにしなかった。そのうえで、翔太郎氏の行動は▽国際機関やシンクタンクの訪問▽対外発信に使うためのランドマークなどの外観撮影▽首相の土産の購入、のいずれかを目的としていたと説明。「個人の観光動機による行動は一切ない」と強調した。

　これに対し山井氏は、首相が防衛費増額のための増税方針を示していることを引き合いに、「国民に（負担を）お願いしている立場で、（長男である）秘書官が疑われる行動をとっている。税金を使う公用車で行き、税金で雇われた大使館員が随行している以上、説明責任が必要だ」と指摘。訪問先としてあげた3カ所について「（訪問したことを）否定はしないか」と首相を追及した。

　首相は「肯定も否定もしない」と明言を避けたが、「秘書官をはじめ、より緊張感を持って行動について考えていかなければならない」と述べた。

　山井氏は、対外発信のために翔太郎氏が撮影したとされる写真が公開されていないとして、「やはり観光だったのではないか」と指摘。土産の贈り先も明らかにするよう求めた。

　岸田首相は、活動報告などのために写真を使うことがあるとして「資料を取り集めている」と釈明。土産は閣僚らに向けたものだとした。

　山井氏は納得せず、「閣僚に土産を買うのに公費の車で大使館の人を使って世界一の高級デパートに行くというのは、防衛増税を国民に求めている岸田政権として、あまりにも不適切だ」と断じた。

16:15

所得制限なしに「怒号」 立憲・山井氏が回想

　立憲民主党の山井和則衆院議…