G7「マスク姿では…」コロナ5類移行、5月8日に決めた国の思惑

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神宮司実玲 枝松佑樹
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 政府は新型コロナについて、5月8日から「5類」に移行することを正式に決めた。4月1日に移行する案もあったが、準備をふまえて大型連休明けとなった。コロナ対策は大きな転換点を迎えたが、移行までにすべきことは何か。マスクを含む個人の対策が浸透するかも課題だ。

 移行日はなぜ5月8日に決まったのか。厚生労働省は当初、4月1日を最有力としていた。年度替わりに合わせれば政府や自治体が対応しやすく、国民にも周知しやすい。ただ、年末年始の「第8波」拡大で、5類への移行方針の表明が今月20日にずれ込んだ。

 自治体や医療機関の準備は間に合うのか。この方針表明後、厚労省職員らは急きょ約10カ所の都道府県の担当者に電話し、必要な準備期間やその理由を尋ねた。予算の準備、資材購入の中止、職員の配置転換、自宅療養者への配食など業務委託先との契約解消――。やるべきことは山積みだとわかった。

 さらに、4月に統一地方選がある地域では職員数が少ない自治体ほど移行準備にあたる人手の不足が予想された。「4月1日だけでなく4月中の移行もやめてほしい」との声もあった。加藤勝信厚労相も27日の記者会見で「(自治体や医療機関は)3カ月程度の準備期間が必要だ」と述べた。

「色んな人が色んなことを」厚労省、調整に苦心

 ただ、5月の日程をめぐって…

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