米ディズニー「スプラッシュ・マウンテン」を閉鎖 人種問題で批判

加藤あず佐
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 米フロリダ州のウォルト・ディズニー・ワールドがこのほど、人気アトラクション「スプラッシュ・マウンテン」を閉鎖した。アトラクションのテーマになった映画が、人種差別を助長しているとの批判が強まり、改装が決まっていた。最後を見届けようと多くの人が詰めかけた様子を、CNNなどが報じた。

 スプラッシュ・マウンテンは、丸太を模したボートに乗り、急流を滑り落ちるアトラクション。テーマになったのは、米国で1946年に公開された映画「南部の唄」。黒人男性と白人の少年との交流を描いた映画だが、「奴隷制を美化している」との批判が強まり、テーマの変更を求める署名運動が起きていた。

 CNNによると、閉鎖当日の1月23日には多くのファンが詰めかけ、4時間待ちの列ができた。アトラクションに関する様々な物がオークションサイトなどで取引され、「スプラッシュ・マウンテンの水」まで出品されたという。

 アトラクションは、アフリカ系(黒人)女性が主人公のアニメ映画「プリンセスと魔法のキス」をテーマに改装し、2024年に再開する予定。米カリフォルニア州のディズニーランドもスプラッシュ・マウンテンを後日閉鎖する見通しという。

 東京ディズニーランド千葉県浦安市)のスプラッシュ・マウンテンについて、運営するオリエンタルランドの広報担当者は「現時点で変更の予定はない」としている。(加藤あず佐)

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