【詳報】ウクライナ侵攻59、1月26日~2月3日(日本時間)動き

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 ロシア軍によるウクライナの住宅への攻撃が続いています。ウクライナのゼレンスキー大統領は「状況は激化している」と述べ、24日の「侵攻開始1年」に向けて、ロシア軍が戦果を上げようとしていると指摘しました。

(タイムスタンプは日本時間、括弧内は現地時間)

【連載】戦場で死んだあなた ウクライナ兵士の遺族たち

ロシアによるウクライナ侵攻から11カ月が過ぎました。この侵略によって多くのウクライナ兵が命を落としました。愛する人を戦地に送らざるを得なかった家族たち。夫や父、息子を失った遺族たちを訪ねて歩きました。

■■■2月3日(日本時間)■■■

20:00(ベルリン12:00)

ドイツ、旧式戦車「レオパルト1」のウクライナへの輸出を許可

 ドイツ首相府のヘーベシュトライト報道官は3日の定例記者会見で、ドイツ製の旧式の戦車「レオパルト1」のウクライナへの輸出許可を出したことを明らかにした。実際に輸出される数や時期については言及しなかった。南ドイツ新聞によると、軍需企業が在庫に持つ数十両のレオパルト1を改修し、ウクライナに輸出する意向があるという。

 ドイツメディアによると、レオパルト1は1960~80年代に約4700台生産された主力戦車。欧州各国やブラジルなど南米でも採用され、いまも使っている国がある。ドイツ連邦軍では2003年までにすべて退役した。

 ドイツ政府は軍が保有する後継の戦車「レオパルト2」14両を3月末ごろまでにウクライナに提供する方針で、他国が保有する車両の再輸出も認めている。

16:08(ロンドン07:08)

「ワグネル」受刑者募集のプログラムが大幅縮小 英国防省が戦況分析

 英国防省は3日の戦況分析で、ロシアの民間軍事会社「ワグネル」の受刑者募集のプログラムが、2022年夏から秋にかけてのピークから大幅に縮小しているとの見方を示した。

 ロシア連邦刑事局(FSIN)が1月31日に公表したロシア全土での受刑者数は43万3千人で、22年11月から6千人減ったことが示されているという。これに対して、FSINのデータでは22年9~11月には2万3千人が減少しており、この減少の大きな要因はワグネルの採用だった、と英国防省は見る。

 これとは別に、この10日間のウクライナ兵士らの話によると、重要な作戦区域では、ワグネルの受刑者戦闘員が押し寄せてくるような攻撃は減っているという。

 英国防省は、ワグネルとロシア国防省との敵対が公の場で繰り広げられていると指摘。その上で「ロシアのエリートの派閥間競争が受刑者の供給減の部分的な要因だろう」と分析した。

13:32(キーウ06:32)

ウクライナの民間インフラに着弾

 ウクライナ軍参謀本部は3日の戦況報告で、ロシア軍による4回のロケット弾攻撃があり、うち2回は東部ドネツク州クラマトルスク市の民間インフラに着弾し、5回の空爆もあったと発表した。

 また、南部ヘルソンとミコラ…

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