TBC放送の娯楽番組、「過度な動揺や不安を与えた」と県が申立書

根津弥
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 宮城県の水道事業を取り上げた1月放送の東北放送(TBC、仙台市太白区)の番組について、県は23日、誤った情報が発信されたとして放送倫理・番組向上機構BPO)に指導を求める申立書を送ったと発表した。書面は19日付。

 申立書によると、対象となったのはバラエティー番組「ウソかホントかわからない やりすぎ都市伝説2022秋」。昨年4月から民間企業が運営している県の上下水道について、「運営株」の過半数を海外企業が取得していると紹介した。

 これに対し、県は「本県の水道事業に運営株というものは存在しない」と反論。運営会社には外資系企業も出資はしているが、「最大株主は国内水処理最大手で、株式の過半数を海外企業が取得した事実もない」と指摘。「誤った情報や根拠のないうわさ話を発信し、過度な動揺や不安を与えた」と主張している。

 もともとテレビ東京が昨年9月に流した番組で、TBCが今年1月7日に放送した。

 県水道経営課によると、事業に反対する意見は月に数件あるものの、放送後に増えてはいない。

 TBC総務部は取材に「BPOから連絡がまだないので、お答えできる状況にない。連絡があれば、適切に対応する所存です」と回答した。(根津弥)

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