人生の急坂にも「滑り止めの砂」を わたらせ渓谷鉄道がお守り販売

中村尚徳
[PR]

 わたらせ渓谷鉄道の列車が急坂を上る際、車輪が滑らないようレールにまきながら走る砂がある。その砂を桐生織の袋に入れたお守りを同社が売り出した。人生の困難に直面した時、砂が滑り止めの役目を果たして乗り越えられるように、との思いを込めたという。

 同鉄道は桐生駅(群馬県桐生市)と間藤駅(栃木県日光市足尾町)を結び、標高差550メートルを上っていく。特に県境は急坂になっており、主に石英粒からなる「珪砂(けいさ)」と呼ばれる硬い砂をレールと車輪の間にまきながら走るという。

 お守りの袋は絹100%の桐生織で、桐生市のネクタイ製造業者が願いの言葉や車両などの図柄を織り込んだ。群馬県みどり市の本社近くにある大間々神明宮で祈禱(きとう)を済ませ、合格祈願、交通安全、金運上昇、開運招福、無病息災の5種類を用意した。

 売っているのは通洞(足尾町)、大間々(みどり市)、相老(桐生市)の3駅。車掌が乗るトロッコ列車の車内などでも販売する。ひとつ800円、5種セット3500円(いずれも税込み)。問い合わせは同社(0277・73・2110)。(中村尚徳)

有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。

【お得なキャンペーン中】有料記事読み放題!スタンダードコースが今なら2カ月間月額100円!詳しくはこちら