「この声で あなたを抱き締めたい」 大黒摩季さんが歌にこめる思い

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聞き手・坂本真子

 40代、50代女性の輝く生き方を応援するAging Gracefullyプロジェクト。昨年5月にデビュー30周年を迎えたシンガー・ソングライターの大黒摩季さん(53)は、デビュー30周年記念アルバム「BACK BEATs #30th Anniversary ―SPARKLE―」を12月に発表しました。「新たな一歩を踏み出せば必ず景色は変わる」と語ります。

 ――50代に入り変化はありましたか。

 50歳が一つのターニングポイントでした。誕生日にふとこれからのことを考えて、未来は短い、と思ったんです。

 ――40代前半は婦人科系疾患の治療と不妊治療に専念。離婚も経験しました。

 40代は本当に苦しかったけど、不器用だからこそまともにぶつかってよかったと思っています。全て自分の言葉、自分の答えになったから。失敗しても自分で後始末ができるようになって、50にして初めて大人になったかな、スイッチが入ったかなと思っています。

 ――2020年、50歳のときにコロナ禍でツアーが中止に。感染防止対策を徹底して、秋にライブを再開しました。

 あのときは使命感を感じました。コロナ禍がなかったらこんなに強く、人間に音楽が必要だと思わなかったかも。音楽は一人で頑張れないときに心を助けてくれる。音楽の価値と大黒摩季の役割を教わりました。

 ――21年11月、がんで長…

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