宇都宮の竹使った国産メンマ、丸松物産が第2弾

中野渉
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 【栃木】宇都宮市の竹林農家「ワカヤマファーム」の竹を使ったメンマの販売が、16日から始まった。今はまだ少ない国産メンマの流通を増やすことで、深刻化する放置竹林問題を解消していく狙いも込められている。

 食品メーカー「丸松物産」(東京・世田谷)が手掛けた「国産メンマ 醤油(しょうゆ)味」で、ワカヤマファームのメンマを使った製品は、昨年7月発売の「おつまみ黒胡椒(こしょう)味」に続く第2弾となる。

 前回の「黒胡椒味」はほどよい辛さのおつまみ向けだが、今回の「醤油味」はラーメンのトッピングとして使うことを想定した。どちらもメンマ特有のくせのあるにおいがなく、歯切れのよいシャキシャキした食感が特徴的だ。

 内容量は1袋180グラムで、丸松物産の通販サイトでの価格は870円(税込み)。3千袋の限定販売となる。

 国内で消費されるメンマは、中国産の麻竹(まちく)で作られたものが大半だ。メンマの国内シェア3割を占める丸松物産は、ワカヤマファームとタッグを組み、2018年から国産メンマの事業化に取り組んできた。日本に広く生育する孟宗竹(もうそうちく)を原料にする。ワカヤマファームは、宇都宮市北部に約24ヘクタールの「若竹の杜(もり) 若山農場」を運営している。

 丸松物産の松村大輔社長は「海外からの物不足や海外品の価格の高騰が続くなか、日本の原料による製品を販売して内需を盛り上げたい。その結果、放置竹林の問題も解決できたらいい」と期待する。

 国産材料にこだわるラーメン店は増えているといい、同社は今後、業務用製品も販売し、国産メンマの流通拡大をめざす。中野渉

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