活躍した炭鉱電車、万田坑に帰る 大牟田から荒尾へトレーラー輸送
吉本美奈子 杉浦奈実
【動画】万田坑に帰る炭鉱電車=吉本美奈子、杉浦奈実撮影
かつて熊本県荒尾市や福岡県大牟田市で三井三池炭鉱の石炭運搬や通勤に活躍した「炭鉱電車」が、荒尾市の万田坑に帰ってきた。1997年の閉山後は三井化学大牟田工場で使われてきたが、2020年に運行を終え、同社が2両を荒尾市に寄贈した。
帰ってきたのは、1917(大正6)年製の20トン車と、37(昭和12)年製の45トン車。石炭貨車や客車を引いていた電気機関車だ。
12日夜、2両を載せたトレーラーが大牟田市の三井化学の敷地から、国道208号などを通り約1時間半かけて万田坑に到着。翌13日朝、クレーンにつり下げられ、旧選炭場の近くに設置されたレールの上に収まった。設置場所は往時、選炭場から港まで石炭を運んでいた専用鉄道線路付近にあたる。
炭鉱電車の帰還に地元では歓…
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