「なぜそんなリスクとる」 大手から転職、小さな鉄道会社で追う夢

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藤谷和広

 【千葉】行き先を表示する「サボ」が車両の側面に差し込まれる。運転士がエンジンをかけ、「出発、進行」。車内では乗客にコース料理が振る舞われる。

 いすみ鉄道のベテラン車両「キハ28 2346」が定期運行を終えた昨年11月、同社のツイッターに1分あまりの動画が投稿された。「長い間お疲れさま」「ありがとう」といったコメントが相次ぎ、これまでに14万回ほど再生された。

 この動画の仕掛け人となったのは、玉尾和也さん(27)。全国の鉄道を題材とした映像作品を公開している鉄道ビデオグラファー「特急ぬめり」さんをツイッターで知り、直接連絡をとった。2021年4月、「キハ52 125」の運行10周年を記念して制作を依頼した動画が評判を呼んでいた。

 「普段は見ることができないアングルで撮ってもらった。自分も鉄道が好きだから、わかる」

 人生の選択においても、この「好き」という気持ちを大切にしてきた。

地域おこし協力隊の募集 「運命だ」

 柏市出身で、高校時代に「鉄…

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この記事を書いた人
藤谷和広
くらし科学医療部|医療、災害
専門・関心分野
民主主義