駅務室はカフェ、朝市夜市も開催 辺境の「モグラ駅」がつなげる人々

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加藤真太郎
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 「日本一のモグラ駅」で有名なJR上越線土合駅(群馬県みなかみ町)。駅前の駐車場には県外ナンバーの車が止まり、地下約70メートルの下りホームまで計486段ある階段を目当てに訪れる人たちが絶えない。そんな辺境の無人駅にさらなる可能性を見いだし、盛り上げようと動きが活発だ。

 谷川岳をモチーフにした、大きな赤い三角屋根の駅舎に入ると、右手に「きっぷ売場(うりば)1」「きっぷ売場2」とある。明かりがつき、中に人の姿もある。

 谷川岳登山の玄関口として栄え、かつては登山客がホームや待合室、駅前を埋め尽くしていた時代もあったが、1985年に無人化され、駅員はいない。

 ここは駅務室を改装して2020年8月にオープンしたカフェ「駅茶(えきっさ)mogura(モグラ)」。駅名板や「ポイント給油清掃時」の貼り紙など有人時代の面影を多く残し、レトロ感が漂う。

 下り列車を降りて、階段を上…

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