「おばあちゃん」と2人暮らし 反抗期だった報徳学園・石橋が抱く夢
高橋健人
報徳学園のFW石橋チューカ(3年)は、お世話になった「おばあちゃん」への思いを胸に、花園に立つ。
2020年春の入学から、親元を離れて下宿をしている。
実家は兵庫県姫路市で、学校まで遠い。下宿先はOBを息子に持つ、兵庫県宝塚市の高木佐代子(さよこ)さん(74)の自宅だ。
初対面のことはよく覚えている。
緊張しながら、母淳子(じゅんこ)さんと木造2階建ての玄関に足を踏み入れた。
あいさつを済ませた後、佐代子さんを「何と呼ぶか」という会話になった。
その場に同行した泉光太郎コーチの提案で決まったのが、「おばあちゃん」だ。
石橋は当時、身長186センチで体重75キロ。
その体を見て、佐代子さんは言った。
「この子を大きくするね。それが私の生きがいやから」
その温かさに母は感激し、涙を流していたという。
3人きょうだいの末っ子。ナイジェリア人の父と、日本人の母の間に生まれた。
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