マンガでわかる自分の会社 経営の難しい話もストーリーで理解
松浦新
経営計画や企業理念などを社員向けに漫画化する企業が増えている。漫画だからこそ伝えられる強みとは何なのか。
「失敗したってええやんか!」
アース製薬は2021~23年の中期経営計画(中計)を漫画化し、昨秋から社員向けに配信を始めた。今年6月には製本化し、2千冊をグループ各社に配った。A5判で116ページの「大作」だ。
漫画では、中計で掲げた「アジア収益基盤の拡大」「コストシナジーの創出」といった戦略ごとに、社員が日々の仕事に取り組む姿を通じて、会社がめざす方向性などを描いた。最後には川端克宜社長が登場し、社員に「失敗したってええやんか!」などとメッセージを送っている。
中計は、会社が重点的に取り組む事業や、様々な数値目標などを掲げたものだ。それを平易な言葉で親しみやすい漫画にすることで、社員に浸透させる狙いだったという。
郷司功・経営戦略部長(51)は「中計は対外的な見え方も意識するので、堅苦しいビジネス用語が並ぶ。それでは社員の気持ちが離れるので、引き戻したかった」と話す。
経営戦略部のメンバーが社内を「取材」
作中では、CSR(企業の社…
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