空き家の管理、ふるさと納税で代行します コロナで帰省控えて利用増
牛尾梓
「ふるさと納税」の返礼品として、空き家の手入れや見回りの代行サービスを導入する自治体が増えている。コロナ禍で帰省がしづらくなり、利用が増えているという。
2018年の総務省の「住宅・土地統計調査」によると、空き家の数は848万9千戸で過去最多。全国の住宅の13.6%を占めるまでになった。
ふるさと納税ポータルサイト「ふるさとチョイス」で、「空き家」と検索すると、700件ほどがヒットする。サイトを運営するトラストバンクによると、代行サービスが返礼品として登場し始めたのは15年ごろから。今では、全国178自治体が導入しているという。
岩手県花巻市は5年前に、ふるさと納税の返礼品に代行サービスを導入した。寄付額は1回4万4千円。市と協定を結んでいる地元のシルバー人材センターが、空き家の草刈りや庭木の剪定(せんてい)などを7時間程度作業してくれる。作業後は、写真付きの報告書を送ってくれる。
反応は上々だ…