侵攻から300日 ゼレンスキー氏の訪米、なぜこのタイミング?

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喜田尚
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 ウクライナゼレンスキー大統領が21日、米国に向けて出発した。自身のツイッターで明らかにした。バイデン米大統領と会談するほか、米議会の上下両院合同会議で演説する予定だ。

 ロシアに侵攻されて300日。ゼレンスキー氏が国を離れるのは初めてだ。なぜこのタイミングだったのか。

 ウクライナ軍は夏以来ロシアに対する反転攻勢を強め、一部の領土奪還にも成功した。国土が侵略される中で軍の最高司令官でもある大統領が国を離れるのは異例だが、有利に進んでいる戦況への自信の表れとも言えそうだ。

 ただ、ウクライナにとって、侵攻するロシアとの戦いは米国の支援なしにはあり得ない。反転攻勢に打って出たのも、高機動ロケット砲システム「HIMARS(ハイマース)」の提供など米国の武器支援強化がきっかけだった。

 ウクライナが米国から正式な…

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この記事を書いた人
喜田尚
国際報道部
専門・関心分野
欧州、旧ソ連地域、民主主義、難民問題など人間の安全保障
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    服部倫卓
    (北海道大学教授=ロシア・東欧)
    2022年12月22日9時0分 投稿
    【視点】

    今般の戦争では、開戦から比較的間もない時期に、ゼレンスキー・ウクライナ大統領が主要先進国の議会でリモート演説を行うことによって、国際的なウクライナ支援の流れを確固たるものとしてきた経緯がある。 3月1日には、欧州議会の緊急会合で、オンライ

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