特急ディーゼル車のあゆみ語る JR四国・松田顧問が京都鉄博で講演
福家司
【香川】かつて四国の特急列車の主力だった国鉄型のキハ185系特急形ディーゼル車が京都鉄道博物館(京都市下京区)で特別展示されたのを機に、JR四国の松田清宏顧問(元社長)が17日、同博物館で四国の特急車両のあゆみをテーマに講演した。
松田さんは聴衆50人を前に講演。自身が経営管理室長として開発に携わった世界初の振り子式ディーゼル車2000系の開発について、「高速道路の急速な延伸に対抗するため(高速でカーブを通過できる)車体の傾斜(振り子機構)だけでなく、徹底した軽量化とエンジンの出力アップを図った」と熱く語った。
同博物館の前田昌裕館長とのトークセッションでは、キハ185系や2000系など四国の特急形ディーゼル車の特徴として「短編成でも運用できる」「車体はステンレス」「運転機器はワンハンドルでなく、右手でブレーキ、左手でマスコン」の3点を紹介。車両開発で重視してきたこととして、「お客様にとって乗り心地やサービスがよく、社員にとっても使いやすいこと」をポイントとして挙げた。「列車に乗ったら前を見たいというお客様の要望に応え、JR四国の特急車両はすべて客席から前が見えるようにした」と明かした。
有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。
【春トク】締め切り迫る!記事が読み放題!スタンダードコース2カ月間月額100円!詳しくはこちら