通学電車で感じる四季 鉄道開業150年、いま松岡さくらが思うこと

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NMB48のレッツ・スタディー!番外編コラム 松岡さくらの歴史楽③

 私は中学生から、大学生の今も毎日電車で通学をしています。毎日、同じ時間帯の電車に乗ります。

 車窓から見える景色はいつも同じですが、車内の様子は季節ごとに変わります。

 いつもは楽しそうにおしゃべりしている学生たちも、テストが近づくとおしゃべりをやめて教科書を真剣に見ています。夏休みの後は、部活で日焼けした子が増え、受験が近づく冬には参考書とにらめっこしている子、春になると真新しく少し大きめの制服を着た子……。そんな様子を見ていると、みんな頑張っているな! 私も頑張らなくちゃ! と勇気をもらっていました。

 不思議なのですが、通学の電車で寝てしまっても、なぜか目的地の一駅前に目が覚めていました! これは自分では特技だと思っています(笑)。

 多分、毎日同じ駅で降りるので、乗車時間が体に染みついて、体内時計で目が覚めるのだと思います。

 そんな、毎日お世話になっている鉄道が、開業して今年で150年を迎えたそうです。

 鉄道開業に大きく尽力したのが大隈重信です。「日本の発展には鉄道が欠かせない」という強い信念を持ち、鉄道開業という大事業を成し遂げました。

 西洋文明を嫌う反対派の抵抗や、鉄道よりも軍事を優先すべきだという意見があるなか、線路を敷くための用地取得が進まないという難題を「陸蒸気(おかじょうき)を海に走らせる」という奇想天外な計画で解決させました。

 陸地沿いの海上に堤防を築き、その上に線路を敷いて汽車を運行したのだそうです。

 「陸が無理なら海上に」という発想がとても柔軟でダイナミックで、興味深いです。自国の将来には鉄道がなければならないという強い思いとリーダーシップがあったからこそのエピソードなのだと思います。

 北海道・本州・四国・九州が鉄道でつながった現代の鉄道網を大隈重信が見たら驚くと同時に、自分の考えたことは間違いなかったと実感するのではないでしょうか。

 車の免許もなく、自転車にも乗れない私にとって、鉄道は必要不可欠な移動手段です。将来、リニアモーターカーなどの新しい鉄道を利用できるのをワクワクしながら待っています。

     ◇

 まつおか・さくら 2003年、大阪府生まれ。特技は「走ること(短距離)、歴史人物の暗記、高くジャンプすること、縄跳び」。22年からNMB48の8期生として活動を開始。

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