万博工事の入札で不成立の3件再入札へ 予定価格は45億円増加
2025年大阪・関西万博の建設工事で入札が相次いで不成立となっている問題で、日本国際博覧会協会は16日、大催事場など3件について再入札を行うと発表した。物価高騰や、別の工事と合わせて一体的に行うようにした影響から予定価格は計45億円余り引き上げられることになった。
万博の建設工事では、物価高騰や施設の複雑な構造の影響で採算が合わず、入札21件のうち10件が初回で不成立になっている。うち1件の小催事場は、当初の予定価格27・5億円から42・1億円に引き上げて再入札を行い、38・8億円で落札された。
協会によると、新たに再入札される3件の予定価格は、音楽や演劇のためのステージを備える大催事場が当初予定から約1・5倍の71・2億円▽迎賓館が同約1・2倍の34億円▽会場内の施設に冷水を供給する冷水プラントの設置・運営が同約1・2倍の81・1億円――に増額される。物価高に応じて資材などの単価を見直したほか、大催事場では本来別で発注する予定だった舞台装置の設置工事と合わせて効率化したという。
協会は、会場建設費について国や大阪府市、経済界が3分の1ずつ負担する1850億円の枠内に収めると説明している。ただ、不成立の残り6件も再入札などが検討されており、費用の上ぶれが懸念されている…
有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。
【春トクキャンペーン】有料記事読み放題!スタンダードコースが今なら2カ月間月額100円!詳しくはこちら