第14回「私は家政婦じゃない」記者も妻に言われた 40歳で知るジェンダー

有料記事

伊藤和行

 「男は黙って仕事」。誰から言われたわけでもないのに、そんな姿が男らしく、かっこいいと思い込んできた。

 現代の男性が抱える問題を取り上げた連載「『男性を生きづらい』を考える」の取材を通して、そんな自分の価値観は変えなければ、と思っている。

 今年40歳。2006年に新聞記者になり、20代の頃は休日も仕事をするのが当たり前だった。

 結婚し、子どもが生まれても家事や子育ては専業主婦の妻にほぼ任せきり。育休をとる同僚は増えているが、「自分には無縁」と思ってきた。

 そんな私が、ジェンダーを考える連載を担ったのはもちろん、自発的ではなかった。

 11月19日の「国際男性デ…

この記事は有料記事です。残り921文字有料会員になると続きをお読みいただけます。
この記事を書いた人
伊藤和行
那覇総局長
専門・関心分野
沖縄、差別、マジョリティー、生きづらさ
  • commentatorHeader
    島沢優子
    (ジャーナリスト・チームコンサルタント)
    2022年12月15日23時52分 投稿
    【視点】

    わお。40歳でそんな感じなんだ、と驚きました。「男は黙って仕事」「無駄なおしゃべりはしない」「上下関係が大切」「弱みを見せたくない」すべてOver50歳くらいの価値観なのかと。 なるほど弱みを見せたくないプライドは、社会課題を受け入れ

    …続きを読む

連載「男性を生きづらい」を考える(全15回)

この連載の一覧を見る