大雨被災のJR五能線 23日ごろ全線再開へ

古庄暢
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 JR東日本秋田支社は8日、8月に青森県秋田県を襲った大雨の影響で一部区間が不通となっていた五能線の運行について、今月23日ごろに全線で再開すると発表した。井料青海(おおみ)支社長が青森県庁の三村申吾知事を訪ね、復旧状況を報告した。

 五能線は大雨による氾濫(はんらん)や土砂崩れの影響で、鰺ケ沢(青森県鰺ケ沢町)―岩館(秋田県八峰町)間の計74・7キロが被災して不通になった。うち深浦(青森県深浦町)―岩館間(約37・8キロ)は9日に再開するが、鰺ケ沢―深浦間(約36・9キロ)は鰺ケ沢駅近くの中村川の橋脚が被災し、復旧の見通しが立っていなかった。観光列車「リゾートしらかみ」も青森―鰺ケ沢間で区間運行していた。

 橋脚は当初、新造での復旧を想定していたが、井料支社長は「橋脚の健全性や安定性に問題がなく、全線再開の見通しが早まった」と説明。観光列車「リゾートしらかみ」も、翌24日から再開の見通しだという。三村知事は「海外からの旅行客も増えるなか、県西部の観光を本格的に再開させることができる。大変ありがたい」と述べた。

 中村川の橋脚付近では当面、徐行運転を実施する。橋脚も今後の豪雨災害に備え、さらに補強工事を実施する予定だという。井料支社長は「地元の方々に約4カ月ご不便をおかけした。地域の観光を盛り上げるため、これから力を尽くしたい」と話した。

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