旧日本軍が撮った真珠湾攻撃の写真 その裏に記された海軍大尉の葛藤
旧日本軍による真珠湾攻撃から12月8日で81年。日米開戦の火ぶたを切った日本海軍の第1次攻撃に参加した坂本明大尉が当時の心情を記した写真が、今も遺族のもとに残されている。米国・ハワイ上空、高揚感とともに、大尉に去来した思いとは。
坂本大尉は現在の福井県大野市出身。真珠湾攻撃時は空母「瑞鶴(ずいかく)」の急降下爆撃隊(25機)の指揮官だった。
爆撃隊を率い、ハワイ・オアフ島の米陸軍ホイラー飛行場を空襲。坂本機は「日米開戦第一弾」と白いペンキで書かれた爆弾を投下した。
坂本大尉の遺族が保管している真珠湾攻撃時の写真は15枚。炎上する米軍の艦船、爆撃を受けた飛行場の様子が撮影されている。
1942年元日付の朝日新聞に掲載された写真など、報道向けに公開された写真も多く含まれている。
写真の裏面には、坂本大尉が当時の心情や写真の解説をメモ書きしていた。
日本海軍に詳しい専門家は「瑞鶴飛行隊が撮影したオリジナル写真は極めて貴重」と話します。メモに残された坂本大尉の心情や戦後の写真の行方などとともに、記事後半でお伝えします。
「暴慢不遜ノ宿敵米国」「堪…
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